居眠りの街

ウトウトするかのように何かを創っていきたい。

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【 #LARP 】どうして『TASTE』はあーなったのか?

創作活動から少し距離を置いていた居眠りの街ですが、久しぶりの復帰作としてLARPのゲームを用意することになりました。
それが、2018年11月4日 CTHULHU FES 2018内で試作品ながらお披露目をする機会をいただいた『TASTE』です。元々はTwitter上のやりとりで、浮かんだ

「ボドゲカフェの一卓ぐらいのスペースか、卓上だけで完結できるゲーム」

がスタートラインでした。ただ、そうなると戦闘はできません。物語の没入感を損なわないためにキャラクターシートをテーブルの上に置くスタイルも望ましくありません。そこで目をつけたのが今年の初めから「キャラクターシートを使わない」というキャッチーな文章で興味を持ったノルディックスタイルLARPになります。ですが、今年に入って演武戦闘やストーリーLARPなどは何度か体験させてもらいましたが、ノルディックLARPが遊べる唯一の機会だけは逃してしまいました。

どうしたものかと思っていたところ、「アメリカ人がノルディックLARPの元となったフリーフォーム(準備不要、短時間単発シナリオTRPG)に興味を持って取り入れたゲーム」に何本か出会い、実際に遊ばせてもらいました。その中でLARPとして遊んでみたら?と思った味覚を使った200WordRPGチャレンジ「FEAST」とも出会い、このゲームルールの方向性は決まりました。

で、ジャンルです。最初はファンタジーの国家間戦争を食事会の席の世間話同然に進めようかとも思ったんですが、一緒にストーリーLARPを遊んでくれた人たちから出た一言。

「現代ホラーでさ、○○の肉を食べるロールプレイがね!」

はい、採用!!(笑)その後にクトゥルフも加わってくるわけです。だがしかし、ここで問題になってくるのが私の「ホラー系ゲームの経験値」となってきます。TRPGは何度かプレイヤーで遊んだことがある程度。クトゥルフ神話TRPGよりインセインの方がGMやった回数が多いという……。

LARPセッションを生まれて初めて見学させてもらったのがクトゥルフ系セッションだったので、それを参考にしようかと思ったののちょっとシステムの設計思想と相反するものがあったので断念しました。

じゃぁ、どうしようかなーと思っていたところ。自分の中で「行動判定に失敗しても金(リソース)さえつぎ込めば情報が得られる」システムのα版を構想していたこともあり、

「ノルディックLARPに似せて即興劇スタイルでで設定や物語を後付けしていくのだから、キャラクター自身が喜んで正気度を邪神に差し出して真実を語りたい風にすれば良いのでは?」

こうやって、『私が思い出した“真実”を語るためなら、正気なんていりません!!(グルグル)』という設計思想に到達しました。

  • 味覚を扱うのだから、食べることに苦痛を与えないこと
  • 即興劇+ロールプレイが苦手な人のために支援ギミックが欲しい
  • 正気度は目に見えた方が良い

と、悪巧みを共有するメンツから要望があったので、正気度をカードに仕立ててロールプレイ支援と物語をどう着地したいか決を取るためのストーリーギミックとして仕立てました。自分の手番時に物語を即興で語るために捨てたカードの色の類型が多いキャラの目的がエンディングで達成されるというギミックです。(しかも、仕立てたのはフェス前日・・・。割とギャンブルでしたが、結果は良い方に傾いてくれました)

当日、使用したカードの一部(印刷データを画像化)

さてさて、実際のセッションは、まさに試作品的な内容でした。
システム面の課題、TRPGではなくLARPとしてのマスタリング不足、没入感の維持などあげればキリがないです。

ですが、参加していただいたプレイヤーの皆様に少しでも楽しんでいただけたこと、プラスのアイディアをプレイヤー達からいただいたこと、「味覚」を使っていつもと少し違う遊び方をお見せできたこともあり、CTHULHU FESで卓を用意してもらってよかったっ!と一息つけました。

また、ペンギーノキッチン様に無理を言って料理を1皿予約させてもらうのをご了承いただけたのにも、とても感謝しておりますっ!!(写真を撮り損ねたのは心残りですが)

『TASTE』の今後ですが、ひとまず目指すところは

「記憶の食い違いから生まれる、わけのわからない恐怖(またはコズミックホラー)」

と思っています。もし募集等見かけましたら、なまぬるーくお力添えいただけますと幸いです。